2010年12月11日 帝京大学戦


1Q

2Q

3Q 4Q TOTAL
東海大学
0
3
7
7
17
帝京大学
0
6
7
0
13

 

 

2010年度秋シーズン、帝京大学との1部-2部の入替戦が行われました。

 

観戦レポート

入替戦には勝利しました。

即ちTritonsは来季も関東学生1部リーグでFootballが出来ます。

12月11日(土) 試合開始は16:30。 第2試合。試合会場はアミノバイタルフィールド。師走の日は短い。西空はすでに茜色から群青へと移ろい、フィールドの照明には試合前練習の時点から灯がはいっていた。となりの味の素スタジアムでは、この日AKB48の握手会イベントで人が膨れ上がっていたが―― 一週間前にはクラッシュボウル決勝(関東代表校決定戦)で法政大学と早稲田大学が対戦し、熾烈な戦いの末に早稲田大学が甲子園ボウルへの道を開いた。

 

この日の第1試合では日本体育大学と東京農業大学が対戦した。結果は日体大31点:東農大6点。かつては関東八大学リーグ優勝をかけて凌ぎを削りあった2校が、1部残留への意地を尽くす事となった。年配のOB諸兄には懐かしくも、さぞ複雑な思いであったろう。

 

対戦相手は帝京大学。長年に亘り1部に君臨していたが昨季に降格。今季は1部復帰を目指し2部リーグを盤石に勝ち上がってきていた。

 

最終スコア―は――東海大学17点。帝京大学13点。

 

コイントスに勝ったTritonsはKick Off Coverを選択。Defenseからのスタート。立ち上がりは双方のDefenseがよく凌ぎ合った膠着状態。先制は第2Qの0分4秒にTritonsがフィールドゴールを成功。3対0。

次にスコア―が動いたのは、第2Qの9分27秒。巧な前進をはかった帝京大学がTD。PATのキックは失敗したものの、このまま前半を帝京大学がリードしたまま終了。この日ホーム側のスタンドに陣取った大勢のOB諸氏や父兄が中心となる応援席には沈痛な趣き。

後半はTritonsのOffenseから。この攻撃シリーズを得点に結んだ。第3Qの2分17秒にTD。後のキックも成功させ、10対6。早い時間に再びリードを取り返した。これで応援席は幾ばくかの安堵を取り戻す。しかし……。Tritons Offenseが左フラットゾーンへ展開したPassを帝京大学Defenseがインターセプト。そのまま、絶叫のまじる応援席の前を、帝京大選手が55ヤード走り切りTD。第3Qの7分49秒。10対13。再逆転。

応援席からは若手OBの声援に皆が和して盛大なチアーコールとなる。フィールド上は双方が拮抗する時間が流れた。

最終Qの冒頭、TritonsのPass攻撃がこの日2回目のインターセプトを与える。これを足掛かりに帝京大攻撃は東海陣レッドゾーンまでボールを持ち込む。ここで得点を許せば勝機は帝京大に大きく傾く場面。Tritons Defenseがそれを凌いだ。ゴール前20ヤード付近から帝京大Offenseが仕掛けた右へのオプション・フェイク・パスをエンドゾーン内でインターセプト。タッチバックである。大きな勝機を逃した帝京大の落胆は然るべき。

Defenseの奮闘にTritons Offenseも奮起した。自陣20ヤード開始したドライブの10プレー目をエンドゾーンへ運ぶ。17対13。(最終スコア―)

残り時間は4分43秒。帝京大Offenseは33ヤードまでリターンし、7プレーで東海レッドゾーン手間まで反撃のドライブ。そして24ヤード地点からエンドゾーン右隅へPass。

これを東海Defenseがこの日2本目となるインターセプトで阻止した。残り時間1分53秒――ここで逆転を許せば、その挽回は到底不可能であっただろう。

帝京大のオンサイドキックをしっかりと確保し、東海Offenseが時間を消化。そして待望のホイッスルが夜空の下で照明に輝くフィールドに吹き鳴らされた。6時32分だった。

 

必死で得た勝利だった。残酷だが内容よりも結果こそが求められる試合だった。

Tritonsは厳しい状態で本当に善く闘った。

 

選手、コーチ、スタッフご苦労様。

 

しばし休んだら胸を張って来季を始めよう!

OB13期 栗原邦秋